「人間とは、自分に絶えず呼びかける天地万物の受信アンテナである」と述べたフランスの耳鼻咽喉科医がいます。
その名は、アルフレッド・トマティス博士。
博士は、「耳」そして「聴くこと」の大切さを説き、耳の再教育トレーニングと「聴くこと」を主体とした発声トレーニング(CAV)を開発しました。これがトマティスメソッドです。
博士は「自分の耳を正しく使って、自分の声を聴く」ことで「頭と心と体を一致させる」ことができると言います。そうすると、無駄な動きがなくなり、その結果、自分に対して優しい生き方ができるようになります。
「本当にそうなれるの?」と思われるかもしれません。
でも、少しだけ自分に対しての意識を変えれば、誰にでもできることなのです。
このユニークな視点を少しでもご紹介できたらと、この冊子の発行を思い立ちました。
トマティス博士より直接指導を受け、CAVの認定トレーナーとして、日本において多くの指導を行っている日原美智子氏へのインタビューを中心にお送りします。
※「トマティス博士から習ったこと」をご参照ください。
各号のテーマは
各号のテーマは以下の通りです。
01号「自然体で生きるためのメソッド」2013年4月発行の創刊号
02号「すべては聴くことから始まる」7月発行
03号「自分の中の静けさと出会う」10月発行
04号「自分の身体をやさしく使う」2014年1月発行
05号「共振から共感が生まれる」4月発行
06号「日々繰り返すことで身につく」7月発行
「耳と聲」の由来は
当冊子のタイトルは、トマティス博士の著書"L'oreille et la voix(耳と声)"(1988刊)に由来します。声の旧字体「聲」の語源は「石の楽器を打ち鳴らし、耳に聞こえるその鳴る音」「おと、ひびき」の意味。創刊号編集最終段階に、まるで博士の思いを表しているようなこの漢字に出会い、タイトルに採用しました。
※Facebookの耳と聲ページもご覧ください。